女性だからこそ活躍できるそんな社会を私は築く‼︎
- Profile
- 沖縄バス 富本 乃亜(とみもと のあ)さん 24歳 入社半年 2023年5月入社
沖縄バス株式会社は、地元の住民が日常生活で利用する交通手段としてだけでなく、旅行業や観光バスなどを通じて沖縄観光を支援する公共交通機関。観光スポットから地元のローカルエリア、歴史的な名所まで幅広い路線網を提供しており、日本語だけでなく英語や中国語など多言語での案内も行う。インバウンド客にも親しみやすく多様な顧客に対応している。
2023年5月に入社した富本さんは、県内で数少ない大型バスの女性運転手を務める。女性ならではの丁寧な運転で、定時運行と安全性に力を入れ取り組んでいる。
- Q.沖縄バスに入社を決めたきっかけを教えてください
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- #01
学生時代からバスをよく利用していましたが、当時のバス運転手はほとんどが男性でした。しかし、ある日、女性ドライバーが運転するバスに乗車、その女性ドライバーの運転は非常に細やかで安心感があり、彼女の明るい接客態度や楽しそうな運転ぶりがとても魅力的に感じられました。この経験を知り合いのバス運転手に話すと「バスの運転手になってみたらどう?」と言葉をもらい、それが運転手を目指すきっかけとなりました。
- Q.お仕事のやりがいについて
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- #02
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私自身もそうでしたが、女性ドライバーが珍しいことから、乗客の皆さんから「お姉さんかっこいいです」とお声をかけていただいたり、学生さんや小さいお子様から「私も将来運転手になる!」と魅力に感じていただけると、仕事に対するやりがいを強く感じます。また、通勤通学など生活に欠かせない交通手段を担っていることもやりがいの一つです。特に沖縄観光の旅の一部として、お客さまの足になることができるのは、路線バスの魅力であると考えます。
- Q.お仕事で心がけていることは
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- #03
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お客様を目的地まで安全にお運びすることを最も重要と考え、常に丁寧な運転を心がけています。また、乗客の中にはお体が不自由な方や妊娠している方、体調を崩されている方など、柔軟な対応が求められる状況もあります。特に天候の悪い日などは、交通状況を的確に把握しながら、車内の状況と照らし合わせ、どのような対応が最適かを常に考えるように心がけています。
- Q.富本さんの成功体験エピソードをお聞かせください
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- #04
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入社直後の運転教育研修で教官から「運転上手だね」と褒められた瞬間は嬉しかったです。教官によれば、新入社員や若手運転手にとって、お客さまに安心して乗車してもらえるよう、運転技術を向上させるまでが難しい課題であり、お客さまや運転経験を持つ人は、乗車してすぐに運転の腕前がわかるため、お世辞にも普通の運転をしても「上手い」という評価は得られないそうです。褒められることは安全な運転ができている証拠だと教官から伝えられ、特に女性である私にとって、その言葉は大きな自信につながりました。
- Q.沖縄バスの魅力について
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- #05
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学生時代からバスをよく利用していた経験から、運転マナーが非常に高く、積極的に道を譲ってくれたり、眠気を誘う快適な乗り心地など、社員教育が行き届いた優しい運転をする会社だなと感じていました。この印象は入社後も変わらず、運転技術だけでなく社内の雰囲気も温かく、接する先輩や上司も優しい方々ばかりです。一般的にバス会社と聞くと、男性中心で体育会系のイメージが広がっていますが、沖縄バスは運転やお客さまへのおもてなしだけでなく、従業員同士が優しいアットホームな雰囲気を持つ会社と感じています。
- Q.沖縄バスの職員としての責任についてお聞かせください
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- #06
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運転手という職業の最大の責任は、確実な安心安全の提供ですが、もう一つ忘れてはならないのが、街中や観光地へ毎日皆さんの笑顔を運び、沖縄県全域の活性化に貢献することです。なので、運転手は誰にでもできる仕事ではありません。地元民や観光客、インバウンドなど、皆さんのお役に立ちたい、地域に貢献したい、全ての人々の笑顔を運びたいという強い意志を持つ人だからこそできる仕事です。公共交通機関として社会や観光への貢献度も大きく、その重要性と必要性を広く利用者に認められた大切な仕事と感じています。それを心に日々の業務に取り組むことが、私たちの責任と信じています。
- Q.沖縄観光にどのように貢献していきたいですか?
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- #07
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沖縄観光において、地域の文化や伝統を尊重し、観光客やインバウンドに伝えることは、極めて重要なことと考えます。これにより、沖縄ならではの魅力が形成され、歴史や文化を観光体験として紹介できるので、旅行客は訪れる地域に感情的なつながりを持つことができます。また、沖縄独自の産業や商品・サービスに触れることで、地域経済への貢献が促進されます。この「伝えていく」という取り組みこそ、観光業界の持続可能な成長に欠かせない要素であり、地域社会全体にとってもプラスの影響をもたらすと思います。沖縄バスでその役割を担っているのがバスガイドであり、彼女たちの働きは沖縄観光に大きく貢献していると考えます。
- Q.今後の展望をお聞かせください
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- #08
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お客さまのお声を聞くと、女性ならではの細やかな気配りや丁寧な接客、優しい運転技術など高い評価をいただいており、私はバス運転手が「女性こそ活躍できる職業」であると考えています。男性職員と切磋琢磨し、交通業界全体で女性が活躍しキャリアを築ける環境を整え、女性ドライバーが当たり前のように活躍しているバス会社を目指したいと考えています。