提供した機内食が旅の特別な瞬間の一部となり、旅の思い出をより豊かに彩る
- Profile
- 双日ロイヤルインフライトケイタリング株式会社 沖縄工場課 中村 美咲(なかむら みさき)さん 26歳 2020年4月入社
双日ロイヤルインフライトケイタリング株式会社(以下、SRIC)は航空会社に高品質な機内食サービスを提供する企業。高い衛生基準と厳選食材を用いた多彩なメニューで、飛行中の快適な食体験を提供している。
航空業界に夢を抱く中村さんは、学生時代よりその道を志し2020年SRICに入社。沖縄工場課の搭載業務を経て、現在は採用業務を担当している。
- Q.SRICの主な事業内容について教えてください
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- #01
SRICは国内・国際線の機内食製造・搭載を主力事業としています。税関の関係上、外貨機用品の運用は保税倉庫で取り扱われており、管理業務には知識が必要です。また、非航空系事業(航空事業以外)にも注力しており、機内食のノウハウを活かし、空港内施設をはじめホテルなどで高品質な弁当を販売。一般向けにも提供しており、普段飛行機に触れない方にも機内食の魅力を発信しています。
- Q.中村さんがSRICに入社を決めたきっかけとは
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- #02
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人と異なる仕事に挑戦したいという欲求と、飛行機に携わる仕事への憧れが結論です。旅行好きの私にとって、空港はワクワクとドキドキが入り混る場所で、航空業界に深い憧れを抱いていました。私は興味がないと続かない性格ゆえ、自らの好きなことを仕事にしたいとの思いで就職活動に励みました。大学の就職セミナーで初めて機内食事業に触れ「何!?機内食?」という衝撃が興味を引き起こし、これまで知らなかった新しい仕事に魅力を感じ、その瞬間が機内食事業を目指すきっかけとなりました。
- Q.中村さんのお仕事内容について教えてください
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- #03
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2年半にわたり、航空機への搭載業務に携わりました。日々、機内食の搭載やミールカートの交換、物品の補充などを1日10便ほど、2人1組で行なっていました。厳しいタイムプレッシャーの中で、作業に合わせた工夫や相方との協力を通じて効率的に業務を遂行。早着や遅延への対応で時間や自己のコントロールも必要となるので、作業を遂行した際には達成感があり、非常に楽しい経験でした。現在は新たに採用業務に携わっています。
- Q.機内食事業で働く魅力は何だと思いますか
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- #04
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機内食事業で働く魅力は、多様な旅行者に美味しい食事を提供することで、楽しい旅の思い出をより豊かにし、提供した機内食が海外旅行や帰省などの特別な瞬間の一部となります。時にそれが新婚旅行であれば一生の思い出となるでしょう。機内食が旅行者にとって感動的な記憶となり、再び旅行に出かけるきっかけや大切な人との再会を願う気持ちを呼び起こすことが、機内食事業の最大の魅力と言えるでしょう。
- Q.お客様の好みや満足を考慮するための工夫について
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- #05
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機内食の提供において、単に蓋を開けた瞬間の美しさだけでなく、彩りや盛り付けに徹底的にこだわり、どこから食べ始めるかを迷わせるようなアプローチを心掛けています。五感を刺激するために、赤・黄・緑・白・黒といった五色をバランス良く組み合わせ、暖色と寒色を巧みに使い分け、時には対照的な色を組み合わせることで、お客様が全体的なバランスを楽しめるような機内食を心がけています。食事そのものを贅沢な体験に昇華させることを目指しています。
- Q.沖縄や日本と世界を結ぶSRICが提供するサービスにおいて、最も誇りに思う点とは
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- #06
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団結力は計り知れないものがあります。急遽発生するイレギュラーも、搭載部署からの迅速な通達で製造工場が現場レベルで即座に対応。栄養バランスやグラム単位での計量、盛り付けといった制約が課される中、提供する機内食は一食一食真心込め調理され、作り置きもできないため、一便一便が常に真剣勝負の世界です。このSRICならではの団結力こそ世界に誇れるサービス力と考えます。
- Q.商品開発や提供において、お客様のフィードバックをどのように受け入れていますか
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- #07
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直接お声をいただける飲食店とは異なり、お客さまのお声はどうしても間接的になることを認識しています。もちろんニーズにお応えすることを大前提と社員一同考えますが、伝わりにくい部分をいかに明確化することが重要と考えています。そのため私たちは、全てのフィードバックを「全セクション」で共有し、制約規定がある中でニーズを調整し、お国の事情やお客さまの好みなど様々な要素に寄り添う形で、より良いサービスや機内食を追求しています。
- Q.地域の特産品や文化を、機内食にどのように取り入れていますか
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- #08
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地域の特色を活かし、ゴーヤーチャンプルーやにんじんしりしりーなど、伝統的な沖縄料理を機内食として提供しています。また地元の食材や調味料にも工夫を凝らしています。例えば、砂糖を黒糖に変えることで味に深みとコクが増し、より沖縄の風情を感じていただけます。これらの沖縄の観光資源や文化を「食」を通じて発信することで、旅行者に深い満足と感動を提供し、沖縄観光での食体験がより一層楽しいものになると考えています。
- Q.機内食事業の分野で働く上で、特に難しいと感じる部分とは
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- #09
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提供するサービスや製品の品質を100%で維持し続けることは、高品質が当たり前の世界において極めて重要です。品質は高ければ高いほど望ましいですが、その際には食材や人件費などのコスト面の問題が発生し、本当に必要なものが何かという疑問も生まれます。品質や味のクオリティは、限られた資源の過剰な消費を引き起こし、フードロスや環境汚染の問題にも繋がります。限られた中でいかに100%の品質を維持し続けるかが、今後の重要な課題と感じます。
- Q.今後の展望について教えてください
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- #10
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機内食事業において、全てのセクションの仕組みと内容を理解し、現場に優しい管理者になることです。搭載業務や採用経験を通じて各業務の必要性を理解しましたが、未経験の分野である調理や商品開発など、全セクションの知識を身につけていくことが私の目標です。これらの経験を拡充することで、より現場に密着した管理職として、現場のニーズに効果的に応えることができると考えています。現場に寄り添いながら働くことが私の最終目標です。